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中世の古楽器使い40年「ロバの音楽座」 忘れた響き、呼び起こす

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コンサートで演奏する楽団「ロバの音楽座」のメンバー=いずれも東京都立川市で、小出洋平撮影
コンサートで演奏する楽団「ロバの音楽座」のメンバー=いずれも東京都立川市で、小出洋平撮影

 中世やルネサンス期の古楽器、そして手作りの「空想楽器」を使って独特の音楽を奏でる「ロバの音楽座」が活動40年を迎えた。素朴さとぬくもり、どこか懐かしさを感じる不思議な音楽の体験は、世代を超えて受け継がれている。楽屋裏をのぞいてみると――。

 東京都立川市の玉川上水沿いの遊歩道。シャリシャリと枯れ葉を踏み8分ほど歩くと、小人の隠れ家のようなキノコ形の建物が見えてきた。丸みを帯びた空間の壁に、東西の古楽器が掛けられている。ロバの音楽座が拠点とするロバハウスである。

 この日は恒例のクリスマスコンサート初日。バグパイプやリコーダー、リュートのほか、傘の柄のようなクルムホルン、変わった形のオルガンなどでオリジナル曲や、クリスマスソングのメドレーが演奏された。途中、バケツとブリキの人形でできたガチャガチャとした音が出る楽器も登場し、観客の笑いを誘う。

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