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ペリーから逃れた岡山人・備中徳兵衛漂流記

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ペリーから逃れた岡山人・備中徳兵衛漂流記

/51 徳兵衛「漂流記」に見るサービス精神 /岡山

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徳兵衛の「漂流記」で、「火車船(蒸気船)の船頭三人」も強盗被害に遭った、と記された部分(岡山県津山市の津山郷土博物館提供)
徳兵衛の「漂流記」で、「火車船(蒸気船)の船頭三人」も強盗被害に遭った、と記された部分(岡山県津山市の津山郷土博物館提供)

 日本がまだ鎖国中だった1852年夏。香港に停泊中だった米国・東インド艦隊の黒船「サスケハナ号」で暮らしていた日本人漂流民16人のうち、岡山県倉敷市出身の徳兵衛ら9人は、黒船での帰国実現に疑いを持ち、別の帰国の道を狙って逃走を試みたが、早々に山道で強盗団に襲われて身ぐるみ剥がされ、仕方なく黒船に戻ってきた。

 逃走がばれないようにと、船に残った7人には「9人は女たちと遊んでいる」と米国人に言うように頼んでおいたので、戻ると黒船の船員たちに「女に金も衣類も全部巻き上げられた」と笑われて逃走劇は終了した――と、一緒に逃走した鳥取県出身の文太(利七)らは体験談で伝える。しかし、徳兵衛の伝える逃走劇の締めくくり部分は、少し違う。

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