「反ゼロコロナ」デモの原因、習氏「学生の不満」

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EUのミシェル欧州理事会常任議長(左)と握手を交わす中国の習近平国家主席=北京で1日、EU提供・ロイター
EUのミシェル欧州理事会常任議長(左)と握手を交わす中国の習近平国家主席=北京で1日、EU提供・ロイター

 中国の習近平国家主席が1日に欧州連合(EU)のミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領)と北京で会談した際、中国で「反ゼロコロナ」デモが相次いだ原因について「新型コロナウイルス禍の3年間で学生がいらだちを募らせているためだ」と説明したと、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」紙が2日、報じた。EU高官が証言したという。

 習指導部は今回のデモを念頭に、海外などの「敵対勢力」による破壊活動や違法行為を取り締まるとの姿勢を強調していた。だが習氏の発言が事実であれば、中国政府はデモの原因を「外国勢力の扇動」などではなく、若者らの不満だと考えていることになる。最近の一連のコロナ対策緩和は、習氏が抗議を受けて指示した可能性がある。抗議デモでは一部で習氏の退陣を求めるスローガンも叫ばれていた。

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