大人になった阿炎 元横綱・芝田山親方

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優勝力士インタビューで涙ぐむ阿炎=福岡国際センターで2022年11月27日、徳野仁子撮影
優勝力士インタビューで涙ぐむ阿炎=福岡国際センターで2022年11月27日、徳野仁子撮影

 年6回開かれている大相撲の本場所。第62代横綱・大乃国の芝田山親方が各場所を終えての思い、角界に対する考えについて、コラム「一刀両断」で独自の視点を交えて発信します。

 今年納めの九州場所は横綱・照ノ富士が休場したこともあり、年齢的にさらなる出世が望める25歳前後の力士たちの奮起に期待していた。終わってみれば、28歳の阿炎が初優勝した。休場明けながら、持てるものを全部出し切り、見事な優勝だった。

 豊昇龍や高安が先頭を走る中で終盤の優勝戦線に残り、千秋楽では本割で高安をひきずり下ろした。28年ぶりの優勝決定ともえ戦では一発勝負にかけて、高安を相手に左に変わってはたき込み。勝てば優勝となる貴景勝との一番は出足と、もろ手突きが勝り、大関に反撃させなかった。

 新型コロナウイルスの感染が拡大する前から、“やらかす”ことが目立っていた阿炎だが、出場停止などの処分を受けた後は、以前とは全く別人のように会話の受け答えや口調は慎重で、落ち着いた様子となった。体の張りも増し、相撲内容も持ち味であるもろ手突きに重み…

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