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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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膵臓がん、急性白血病…健康不安抱える被爆2世「苦しみ受け継がれ」

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訴訟への思いを語る被爆2世の丸尾育朗さん=長崎県諫早市で2022年11月25日午前11時17分、高橋広之撮影
訴訟への思いを語る被爆2世の丸尾育朗さん=長崎県諫早市で2022年11月25日午前11時17分、高橋広之撮影

 被爆2世の遺伝的影響を巡って争われた訴訟の初の判決が12日、長崎地裁で言い渡される。2世たちは何を問うのか。判決を前に原告を訪ねた。

 長崎県諫早市の被爆2世、丸尾育朗さん(75)は2018年、膵臓(すいぞう)がんと診断された。その7年前、被爆者の母が同じ病気で苦しみ、他界していた。「母の被爆の影響ではないか」。この思いが丸尾さんの頭から離れない。

 1945年8月9日、24歳だった母は爆心地の南約4・5キロの長崎市大浦川上町(現川上町)で被爆。翌10日、知人の安否確認のために爆心地から数百メートルの家に向かおうとしたが、爆心地の2キロほど手前でがれきに阻まれ、引き返した。19日にやっと知人宅に着いた時、跡形もなくなっていたという。

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【広島・長崎原爆】

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