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阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

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1・17慰霊 思いつながる、真っすぐに 京丹後・住民ら今年も竹筒作り /京都

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力を合わせ、竹筒作りをする住民たち=京都府京丹後市弥栄町木橋で、塩田敏夫撮影
力を合わせ、竹筒作りをする住民たち=京都府京丹後市弥栄町木橋で、塩田敏夫撮影

 阪神大震災の犠牲者の慰霊の火をともす竹筒作りが6日、京丹後市弥栄町木橋地区の住民らの手で行われた。元区長の故吉岡功光さんの遺志を継ぎ、350本を完成させた。神戸市で開く2023年の「1・17のつどい」に届ける。

 吉岡さんは農業を営む傍ら、地域行事に積極的に参加しリーダーとして人望を集めていた。1995年の阪神大震災発生当時は旧弥栄町(現在の京丹後市)のガンバロウ課長で、町からの救援隊副隊長として神戸市長田区に駆けつけ、化学工場が爆発、炎上する中で救援活動を続けた。

 吉岡さんは体験を繰り返し住民に伝え「家族を失った悲しみは消えることはない」と語っていた。役場を退職後も竹筒作りを続け、「1・17のつどい」に届け続けた。2011年の東日本大震災でもボランティアとして被災地に駆けつけたが、12年に膵臓(すいぞう)がんにより71歳で亡くなった。

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