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「明るく紹介してくださいね」
取材を申し込むと、こう言って快諾してくれた東京都の会社員、山田千紘(ちひろ)さん(31)。ときどき見かけませんか? 混雑した電車内でぽっかり空いている一席。さまざま理由はあると思いますが、横の席が空いた経験が何度かある山田さん。同じ体験をした友人の投稿につられて、「少し傷ついた(笑)」とツイートしました。【デジタル報道センター・生野由佳】
ぽっかり空いた隣の席
やや混雑した電車内。長椅子に座った山田さんの右横は、大人1人分を空けて、その横はずらり埋まっていた。乗客の顔が写らないように、こっそり左手でスマホを持ち、足元に動画を回した。立っている人が目立つ中で、ぽっかりと空く座席を。
11月24日、この動画を投稿し、ツイートした。
<こういうの地味に傷つくのね(笑)>
実は、山田さんは20歳の時、交通事故で両足と右腕を失った。この日は、半ズボンで左右の義足がはっきりと見えていた。パーカの右袖部分はぶらんぶらんしないように、ぎゅっと結んでいた。その横の席がぽっかり空いたのだ。
ツイートはこう続いた。
<この時期なのに半ズボンだから?>
<片腕なくてパーカー結んでるから?>
<両足の義足がカッコいいから?>
そして、クスッと笑いが起きそうなハッシュタグで締めた。
<#山田の隣り空いてますよ>
会社員の傍ら、ユーチューバーとして活動し、ツイッターは約1万人のフォロワーがいる山田さんだが、動画の再生数は3万6000回以上に。この投稿にはきっかけがあったという。
数日前、…
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