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優れた芸術はひとつの多面体であると喝破したのは、19世紀イギリスの批評家、ジョン・ラスキンである。芸術作品、さらに芸術家は、ただひとつの顔を持っているだけではなく、さまざまな面を備えているという意味である。
現在、東京・上野公園の国立西洋美術館で開催されている「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」は、ラスキンの名言を裏付ける格好の実例と言ってよいであろう。
扱われている作家は、ピカソ、マティス、クレー、ジャコメッティの4人、それに、ピカソに大きな影響を与えたセザンヌの水彩画とキュビスム時代の仲間ブラックの作品が加わる。
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