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突然「ウィズコロナ」で中国混乱 デモ、経済打撃で追い込まれた政府

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解熱剤などを買い求めて薬局の前に並ぶ市民=北京市で2022年12月8日、米村耕一撮影
解熱剤などを買い求めて薬局の前に並ぶ市民=北京市で2022年12月8日、米村耕一撮影

 中国政府は7日、新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を大幅に緩和する方針を打ち出した。全土に広がった抗議デモを受け、方針転換を迫られた形だ。ただ、急に「ウィズコロナ」への適応を余儀なくされた市民の間には混乱や戸惑いが広がる。今後、急激な感染拡大が起きる恐れもある。

 「誰か風邪薬を持っていない? 息子が熱を出したけど手に入らなくて」。コロナ対策が近く大幅に緩和されるとの見方が出ていた6日、北京市内の団地住民で作るSNS(ネット交流サービス)のグループで住民の一人が問いかけた。別の住民が「備蓄があるから分けてあげる」と応じると、グループ内のやり取りはコロナ感染時に自宅でどう乗り切るかへと話題が広がった。

 北京では従来、感染者は集中隔離施設に収容され、症状がある場合は治療を受けられた。だが緩和措置に伴って軽症患者も自宅療養となることを見越した市民の買いだめなどによって、解熱剤や痛み止めなどの常備薬が品薄となっていた。市民は、数週間前までは考えたこともなかった「ウィズコロナ」への対応を突然目の前に突きつけられ、不安に襲われている。

 中国政府が大幅緩和策を発表した7日午後、北京の薬局を回ると、どの店にも解熱剤などを買い求める行列ができていた。記者が訪ねた3店舗中2店舗では既に売り切れていた。自宅でコロナ陽性かどうかを検査する抗原検査薬も無くなった店が多い。薬を買えなかった50代の女性は「喉の痛みが出始めている。たいしたことないと思うが心配だ」と語った。

 中国の保健当局者は7日の記者会見で、…

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