1人の使いづらさから商品開発 インクルーシブデザインで再設計へ

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一般社団法人「インクルーシブデザイン協会」代表理事の国宝孝佳さん=大阪市北区で2022年11月18日午前11時17分、川畑さおり撮影
一般社団法人「インクルーシブデザイン協会」代表理事の国宝孝佳さん=大阪市北区で2022年11月18日午前11時17分、川畑さおり撮影

 「包括的な」「全てを含んだ」という意味がある英語の「インクルーシブ」。近年、障害の有無に関わらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」や、災害時に誰も取り残さないための「インクルーシブ防災」などが重視されている。大阪市北区の一般社団法人「インクルーシブデザイン協会」は、障害のある人の視点を生かした商品づくりを提案している。代表理事の国宝孝佳さん(38)に、活動に込めた思いを聞いた。【まとめ・川畑さおり】

 インクルーシブデザインとは、商品やサービスの企画段階から障害者やお年寄りなど社会的弱者を巻き込み、意見を反映させて新たな価値を創造するデザインの手法です。協会では全国でワークショップを開催してニーズを調査し、その結果を基に会員企業と一緒に商品の企画や制作などを行っています。

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