ゆるい喫茶店巡り番組 正午にぶつけたTV局 出演者はコーヒー苦手

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元日の番組にそろって出演するミッツ・マングローブさん(右)とナジャ・グランディーバさん=大阪市城東区で2022年11月17日、望月亮一撮影
元日の番組にそろって出演するミッツ・マングローブさん(右)とナジャ・グランディーバさん=大阪市城東区で2022年11月17日、望月亮一撮影

 お昼のニュースと同じ時間、喫茶店を巡るだけのテレビ番組が放送されている。「ユーチューブ」で50万回再生されたこともあり、この秋から平日の帯番組に格上げされた。

 こだわりがあったりなかったりする店が日替わりで登場。コーヒーが苦手なのに出演するタレントのナジャ・グランディーバさんは「やる気もないし、だらっとしている」と言う。スタッフたちもどこか肩の力が抜けている。こんな緩すぎる番組が、視聴者にじわじわ浸透している。

「予測不能」な改編で帯番組に

 テレビ大阪制作の「片っ端から喫茶店」(月~金曜午前11時59分)は2020年11月、深夜番組としてスタートした。大阪府内の喫茶店を訪れ、店の魅力を探る。お笑い芸人のヒコロヒーさんや俳優の竹原芳子(どんぐり)さんら個性的なゲストが出演してきた。

 同局の公式ユーチューブチャンネルに投稿された動画には、50万回以上も再生されたものもあり、今秋の番組改編で10月から平日昼の帯番組に。現在は13分間放送されている。改編のテーマに「予測不能」を掲げた大川一馬編成部長は「絵面は圧倒的に深夜向きだが、正午にもっていくことで意外性がある」と説明した。

 11月中旬、記者は収録現場をのぞ…

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