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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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タリバンが公開処刑、復権後初 厳格なイスラム法での刑罰復活

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毎日新聞の取材に応じるイスラム主義組織タリバン暫定政権のアブドル・ナフィ・タコール内務省報道官=アフガニスタンの首都カブールで2022年11月22日午前9時57分、川上珠実撮影
毎日新聞の取材に応じるイスラム主義組織タリバン暫定政権のアブドル・ナフィ・タコール内務省報道官=アフガニスタンの首都カブールで2022年11月22日午前9時57分、川上珠実撮影

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権下で、イスラム法の厳格な解釈に基づく刑罰が復活している。タリバン最高指導者アクンザダ師が裁判官に対して処罰を徹底するように指示したためだ。ムジャヒド報道官は7日、殺人罪で死刑を言い渡された男を公開処刑したと明らかにした。依然として国際社会から政権の承認を得られない中、タリバン内部の不満をなだめて求心力を高める狙いもあるとみられる。

 「本件は法廷で非常に詳細に検討された」。ムジャヒド報道官はツイッターに投稿した声明の中で、公開処刑を執行するに至った経緯についてそう強調した。昨年8月に実権を掌握して以降、タリバンが公開処刑の執行を公式に発表するのは初めて。暫定政権の三つの裁判所が、被害者と同様の苦痛を加害者に与える刑罰の適用を言い渡した。さらにアクンザダ師が判決を承認したという。この刑罰はイスラム法に基づき「キサース」と呼ばれ…

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【アフガン政権崩壊】

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