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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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雨でシャツが黒く…長崎原爆「12キロ圏外」証言調査で被害の実相を

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島原半島の証言調査について話す大矢正人さん=長崎市で2022年11月18日午後3時27分、樋口岳大撮影
島原半島の証言調査について話す大矢正人さん=長崎市で2022年11月18日午後3時27分、樋口岳大撮影

 長崎原爆の放射性降下物の影響はどこまで広がったのか――。被爆から77年の今年、被爆体験者らでつくる「長崎被爆地域拡大協議会」が島原半島などで原爆の証言調査を始めた。これまで爆心地から「12キロ圏内」の援護を巡る線引きが問題になってきた長崎。だが、広島高裁判決(2021年7月)が広島原爆の「黒い雨」体験者の健康被害の可能性を広範囲で認めたことで、長崎でも新たな視点での「問い直し」が始まった。

 「長崎原爆の空間的、時間的な広がり、被害の広がりに対する認識が不十分だった」。11月に長崎市であった拡大協の会議。研究者として参加する大矢正人・長崎総合科学大名誉教授(物理学)は自省を込めて語った。

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【広島・長崎原爆】

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