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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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カズワン、前方ハッチから海水大量流入で沈没か 知床観光船事故

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作業船「海進」によって海面上までつり上げられた観光船「KAZU Ⅰ」=北海道斜里町沖で2022年5月26日午後6時54分、本社ヘリから
作業船「海進」によって海面上までつり上げられた観光船「KAZU Ⅰ」=北海道斜里町沖で2022年5月26日午後6時54分、本社ヘリから

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、船体の前方にある「ハッチ」から大量の海水が船内に入り込んだことが、沈没につながったとみられることが、国土交通省関係者などへの取材で判明した。事故の原因を調べている国の運輸安全委員会が来週中にも、こうした見方を示す調査内容を公表する。

 複数の関係者によると、ハッチは甲板から船員が船倉におりるための出入り口で、海水が流入しないよう密閉するためにふたが付けられていた。しかし、海底から引き揚げられたカズワンは、船首に近い場所のハッチのふたが外れた状態だった。ふたの留め具に何らかの不具合があり、航行中の時点で外れていた可能性がある。ふたは現在も発見されていないという。

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【知床観光船事故】

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