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「子の利益」を図るため父子関係を確定するルールを見直す改正民法が10日、成立した。嫡出推定を定めた民法772条の“法の壁”に阻まれ、子を無戸籍状態にせざるを得なかった当事者は「法改正に至るまであまりに長かった」と声をそろえた。無戸籍問題の解決に向け前進したが、改正内容を活用できないケースも想定され、課題も残る。
「こんなばかげた法律があるのが不思議だった」。東京都の川村美奈さん(54)は16年前の出来事をそう振り返る。前夫と2006年3月に離婚し、同9月に現夫と再婚した。離婚後に現夫の子を身ごもり、07年2月に出産する予定だったが、06年12月に早産で息子が生まれた。離婚から292日目のことだった。
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