特集

サッカーW杯・カタール2022

サッカー・ワールドカップカタール大会が11月20日に開幕。4年に1度の世界最高峰の戦いの様子をお伝えします

特集一覧

football life

W杯優勝には指導者も「上流」へ スペインから見た日本代表監督論

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
1次リーグのスペイン戦で勝利に貢献した田中碧選手(中央)と三笘薫選手(右)=カタール・ドーハのハリファ国際競技場で2022年12月1日、藤井達也撮影
1次リーグのスペイン戦で勝利に貢献した田中碧選手(中央)と三笘薫選手(右)=カタール・ドーハのハリファ国際競技場で2022年12月1日、藤井達也撮影

 「8強の壁」を越えるには何が必要なのか。ワールドカップ(W杯)カタール大会における、サッカー日本代表の戦いは16強で幕を閉じた。優勝経験のあるドイツ、スペインを1次リーグで破ったが、4度目の進出だった決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末に屈した。

 2050年までにW杯で優勝する――。日本サッカー協会(JFA)が掲げる長期目標だ。「本気で世界一を目指すならば、フェンス越しにしかその世界を見たことがない指導者でなく、その世界を知る者、そこで生きてきた者がふさわしい」。1990年代からスペインで指導に携わり、現在は1部ビリャレアルで裏方としてクラブを支える佐伯夕利子さん(49)は語る。

 W杯は進化のやまないサッカーの「見本市」と言われるが、最先端の戦略や戦術、練習方法が生み出されるのは、もはや各国の代表チームではない。

 スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランスの「欧州5大リーグ」で1部優勝を争う強豪クラブだ。巨額の資本が流れ込むトップクラブには、世界中から指導者を含む優秀な人材も集まる。彼らが競い合うことで新たな潮流が生まれている。

 前回18年のW杯ロシア大会は、代表監督ではない、ある指導者の影響が色濃く反映された大会と言われた。バルセロナ(スペイン)やバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を率い、現在はマンチェスター・シティー(イングランド)の監督を務めるスペイン出身のジョゼップ・グアルディオラ氏だ。ボールの位置に応じて選手が流動的にポジションを変える「ポジショナルプレー」などの先進的なスタイルを、多くの代表チームが取り入れた。

 Jリーグ理事を務めた経験を持つ佐伯さんは昔話の「桃太郎」を例に、日本サッカー界の現状を描写する。「5大リーグ…

この記事は有料記事です。

残り1523文字(全文2259文字)

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集