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萩生田氏、安倍氏の夢たどる旅 「後継」アピールもジレンマ抱え

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訪問先の台湾で記者団の取材に応じる自民党の萩生田光一政調会長=台湾・新竹市のTSMCで2022年12月11日午後3時30分、藤渕志保撮影
訪問先の台湾で記者団の取材に応じる自民党の萩生田光一政調会長=台湾・新竹市のTSMCで2022年12月11日午後3時30分、藤渕志保撮影

 「先ほど、次女のお嬢様と一緒に李登輝元総統のお墓をお参りさせていただいた。『安倍さんが来てきっと父はびっくりしているんじゃないか。天国からきっと2人でいろいろ、うるさいことを萩生田さんに言いますね』と、そんな会話をさせていただいた」

トップ不在で越年へ

 自民党の萩生田光一政調会長は11日、台湾の民主化に貢献した李元総統の墓参を果たし、記者団にこう語った。元総統の墓参は本来、安倍晋三元首相が今年9月に予定していた。萩生田氏は、安倍氏が果たせなかった夢を実現したとアピールした格好だ。

 7月に銃撃され、死去した安倍氏が率いた党内最大派閥の清和政策研究会(安倍派)は、トップ不在のまま年を越そうとしている。

 萩生田氏を巡っては、2014年に世界基督教統一神霊協会(統一教会、現世界平和統一家庭連合)が主催するイベントに出席するなど、教団との接点が明らかになっており、8月の政調会長就任後の露出は控えめだ。だが、萩生田氏は元々、安倍氏の最側近で、将来の総裁候補と目されてきた。

 ただし、安倍派内では松野博一官房長官や西村康稔経済産業相、世耕弘成・自民党参院幹事長らも次期派閥領袖(りょうしゅう)の有力候補に名を連ねている。

 また安倍氏が担ってきた「保守の盟主」の役割を萩生田氏が担うよう期待する声は強いが、同…

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