視覚障害でも楽しく観光 歩行支援アプリが音声案内、三重で実証実験

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カメラを前方に向けて胸の高さでスマホをセットした視覚障がい者(左)と介添え者=三重県伊勢市の外宮参道で2022年12月9日、小沢由紀撮影
カメラを前方に向けて胸の高さでスマホをセットした視覚障がい者(左)と介添え者=三重県伊勢市の外宮参道で2022年12月9日、小沢由紀撮影

 視覚障害のある人の観光の質を高めてもらおうと、歩行支援アプリ「アイナビ」を使った町歩きの実証実験が9日、三重県伊勢市の外宮参道であった。視覚障がい者6人がアプリを使ってJR伊勢市駅から伊勢神宮外宮まで続く外宮参道(約500メートル)を歩き、課題を探った。

 誰もが暮らしやすい街づくりを目指す伊勢市は、多様なバリアフリー観光に対応しようと取り組んでいる。今回はNPO法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンターに委託して実証実験を行った。

 歩行支援アプリ「アイナビ」はコンピュータサイエンス研究所(本社・福岡県)が来春のリリースを目指して開発を進めるスマートフォンアプリ。AIがカメラの映像から歩行者信号の色や進路上の障害物などを検出し、経路案内とともに音声で知らせる。視覚障がい者が盲導犬や介添え者なしでも安心して歩けるシステムを目指している。

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