- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
災害時や電力施設のトラブルがあった時に起きる停電について、事前の備えや季節ごとの対処法をまとめました。【大平明日香】
事前に準備しておきたいもの
・懐中電灯、足元灯
夜間に停電が起きると、床の段差で転んだりガラスの破片を踏んでしまったりする危険があります。懐中電灯を用意し、地震時などに自動で点灯する足元灯を設置しておきましょう。スリッパも身近なところに置くようにしてください。
・予備の電池、携帯ラジオ
テレビを見られなくなったり、スマートフォンの充電ができなくなったりした場合に備え、電池式や手動充電ができるラジオ、予備電池、スマホのモバイルバッテリーを常備してください。人工呼吸器などの家庭用医療機器を使っている家庭では、予備バッテリーや発電機を用意してください。
・カセットコンロ
台所でIHクッキングヒーターを使っている場合は停電時に使用できません。カセットコンロや常温で食べられる食品を備えましょう。カセットコンロを使う際は、カセットボンベが過熱して破裂する危険があるのでコンロ全体を覆うような鍋や鉄板は使わないでください。
・飲料水
給水ポンプの停止などで断水する場合があります。飲料水3日分(1日1人3リットルが目安)を備えておくと安心です。また、トイレや洗い物などの生活用水を確保するため、浴槽に水をためておくようにしてください。
停電時に気をつけること
もしも停電が起きてしまったら、次のことに気をつけてください。
・ろうそくなどの裸火を使わない
明かりを取る目的で、屋内でろうそくなどの裸火を使うのは危険です。地震で散乱した物に燃え移る恐れがあります。長時間使えるLED懐中電灯がおすすめです。
・電源やブレーカーを落とす
電気の復旧時、損傷した配線に再通電することなどが原因で起きるのが「通電火災」です。避難所に避難している時に起きると、初期消火ができないので危険です。停電中は電気機器のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜いてください。自宅を離れる際は必ずブレーカーを落としてください。
電気の復旧後に電気機器を使い、煙の発生などの異常があった場合は、すぐにブレーカーを落として消防に通報してください。
・自家発電機を屋内で使わない
家庭用自家発電機は屋内では絶対に使わないでください。一酸化炭素中毒になる恐れがあるためです。屋外でも、車内やテントなど換気の悪いところでの使用は危険です。
夏の停電で注意すること
夏場の停電は熱中症になる危険性が高まります。以下のような対応を取りましょう。
・窓を開けて風通しを良くする。
・飲料水や経口補水液、塩分を備えておき、喉が渇いていなくてもこまめに水分補給をする。
・保冷剤、氷、水でぬらしたタオルなどで体を冷やす。首回りや脇の下、足の付け根を冷やすと効果的。
冬の停電で注意すること
冬に停電が起きると暖房器具が使えなくなる可能性があります。防寒対策のため、以下のようなものを備えておきましょう。
・防寒着(ジャンパー、手袋、帽子、厚手の靴下など)
・毛布
・使い捨てカイロ
・アルミ製の保温シート
・石油式やカセットボンベ式など電源を使わない携帯ストーブ
※内閣府、経済産業省、厚生労働省、北海道帯広市のホームページなどを基に作成しました。