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いい人っぽいんだけど…「岸田文雄」大研究/上 側近らしい側近いない? 真面目でも本心明かさず

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新型コロナウイルス感染後の療養を終え、記者団の質問に答える岸田文雄首相。いい人っぽい表情を浮かべていた=首相官邸で2022年8月31日午前10時2分、竹内幹撮影
新型コロナウイルス感染後の療養を終え、記者団の質問に答える岸田文雄首相。いい人っぽい表情を浮かべていた=首相官邸で2022年8月31日午前10時2分、竹内幹撮影

 上機嫌の岸田文雄首相(65)が壇上にいた。5月31日、首相官邸にほど近いザ・キャピトルホテル東急。岸田さんの母校である名門・開成高(東京都荒川区)OBの国会議員と中央省庁の官僚で作る親睦団体「永霞(えいか)会」の会合は、今年で3回目を数える。会長は岸田さんだ。ちょっと意外だが、開成OBが最高権力者の椅子に座ったのは戦後では初めてらしい。

 「開成魂を再確認し、日本の未来について研鑽(けんさん)を磨く場」が永霞会の趣旨だ。母校OBの政治家や霞が関官僚を束ね、自身の思うがままに国政を操縦しようというのか、と勘ぐりたくなるが、どうやら「愛校精神」の発露という話のようだ。事務局長を務める自民党の井上信治元科学技術担当相(53)が語る。

 「首相になってから初めての集まりで、会員約600人のうち300人ほどが参加しました。岸田首相はすべてのテーブルを回って全員と記念撮影をしていました。『写真撮るだけで終わってしまいますよ』と言ったら、『俺はそれでいいんだ。皆さん喜ぶだろう』と。頼りになる自慢の先輩ですよ」。その井上さんの岸田さん評は「この世界(永田町)で悪く言う人は誰もいませんよ」。真面目で誠実な人ということだ。

 あれから半年が過ぎ、旧統一教会問題や閣僚の相次ぐ辞任で岸田政権は大揺れである。「首相はいつも野党やメディアから批判される立場で、孤独なんだと思いますよ。(自民党麻生派の)麻生太郎会長だって、『首相は、…

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