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温室効果ガス排出量削減を掲げる英国が新たな炭鉱の開発計画を承認し、波紋を広げている。英BBC放送によると、新規の炭鉱採掘が認められるのは30年ぶりという。雇用創出などの利点が強調される一方、「脱炭素」の取り組みに逆行するとの批判も出ている。
「この炭鉱は雇用を創出する。一部の石炭を輸出することで、英国の国際収支(改善)にも貢献する」。ゴーブ住宅・地域社会相は8日に下院でそう述べ、開発の正当性を主張した。ロイター通信によると、石炭は主に欧州大陸向けの輸出用のほか、国内の鉄鋼生産に使われるという。住宅・地域社会省の報道官は7日、「発電には使わない」と説明し、温室効果ガスの排出も抑制するとした。
この炭鉱は中部カンブリア州にある「ウッドハウス炭鉱」で、英政府が7日に採掘事業を承認したと発表した。州議会は2020年に計画を許可したが、気候への悪影響に対する懸念の声が上がり、政府は判断を保留していた。
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