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「脳波買い取りセンター」 記者が足を運ぶと…

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脳波の買い取りイベントで使われた箱形の装置。タッチパネルを操作すると脳波計が出てくる=2022年7月29日午後3時48分、松本光樹撮影
脳波の買い取りイベントで使われた箱形の装置。タッチパネルを操作すると脳波計が出てくる=2022年7月29日午後3時48分、松本光樹撮影

 「脳波買取センターを作ります」。今夏、SNS(ネット交流サービス)をチェックしていたら、こんなイベントの案内が目に入った。記者は大学時代に脳科学を学んでいたこともあり、気になる文言だ。7月下旬、会場となった東京都千代田区のアートギャラリーに足を運んだ。

 スタッフに連れられ自動ドアの先に進むと、近未来を感じる真っ白な壁に囲まれた空間が広がっていた。周期的な機械音が響き、壁に掛かったモニターには無表情の2人の女性や不規則な波の映像などが延々と流れている。「とんでもない所に来てしまったのではないか」と少し怖くなった。

 奥の方では、「BWTC(脳波買取センター)」というロゴが入った水色のポロシャツを着たスタッフが白い手袋とマスクをつけて、パソコンの画面と向き合っている。

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