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東京電力福島第1原発事故で全町民の避難が今夏まで続いた福島県双葉町で、演劇を通して地域を盛り上げようとする劇作家がいる。谷賢一さん(40)だ。東京に家族を残して単身、双葉町に移住した。16~19日に上演される新作「家を壊す」は、原発事故を題材に、被災地での出会いから紡いだ物語だ。
「取り残されて、ぼーっとする時間がもう少し長い方がいいかな」。今月9日の舞台稽古(げいこ)で、谷さんは主人公役の男性に注文を付けた。避難先から古里に戻り、新たな住宅に入居した中年男性がメディアの取材後に一人、カップ酒を取り出す場面だ。演出も手がける谷さんは、双葉町で暮らして実感した「ポツーンと一人でいる感じ」を表現したいという。
「家を壊す」の舞台は太平洋沿岸部のとある町。男性とその家族が原発事故後、古里の老朽化した我が家を壊すべきかどうかの結論を迫られ、頭を悩ませる――というあらすじだ。
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