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アフガン政権崩壊

イスラム主義組織タリバンが2021年8月15日、首都カブールを制圧し、勝利宣言。ガニ政権が崩壊しました。

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日本に退避したアフガン難民 かなわぬ帰郷 支援拡充求める声も

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取材に応じるJICA職員のアフガニスタン人男性=茨城県内で2022年10月20日午後6時19分、金子淳撮影
取材に応じるJICA職員のアフガニスタン人男性=茨城県内で2022年10月20日午後6時19分、金子淳撮影

 アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが復権してから1年あまり。外務省によると、今年8月までに現地の大使館職員など約800人のアフガン人が日本政府の支援で日本へ退避した。だが、言葉も文化も異なる日本での生活は楽ではない。支援者からは「定住に向けた支援を拡充すべきだ」との声も上がっている。

 首都カブールで国際協力機構(JICA)の運転手をしていたアフガン人男性にとって、タリバンに関するいい思い出は一つもない。カブールでは何度もタリバンの自爆テロや銃撃があった。隣人がタリバンに連行され、戻らなかったこともある。だから、昨年8月15日、タリバンがカブールを制圧したときは恐怖に震えた。「外国人と働くアフガン人はスパイだと思われている。自分は絶対に許されないだろう」。そう考えた。

 男性の夢はささやかだった。家族と普通に暮らし、好きな本を読んで過ごす。だが、それもタリバンの復権で「なくなった」。命を守る方が先決だった。

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【アフガン政権崩壊】

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