スマホの情報を機器で抜き取り ロシア、中国で反体制派抑圧に利用
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イスラエル企業が開発した、携帯電話から個人情報を抜き取る機器がロシアなどの強権的な国家や地域で使用されている。反体制派などの抑圧に利用されており、人権団体が強く非難している。
市民を拘束し、情報抜き取り
この企業はIT機器メーカー「サン電子」(本社・名古屋市)の子会社で、イスラエル中部ペタクチクバに本社があるサイバー関連企業「セレブライト」。携帯電話などから全てのメッセージや写真などを抽出する機器「UFED」を開発、販売している。
欧米の治安機関では通常、容疑者らの携帯から犯罪の証拠などを得るため、裁判所の許可を得てUFEDを使用する。だが法の支配が浸透していない国では、当局が恣意(しい)的に市民を拘束した上で、携帯から個人情報を抜き取るケースが出ている。
各国の人権団体と連携し、サイバー企業の問題を追及するイスラエルの人権派弁護士、イッタイ・マック氏によると、ロシアではプーチン大統領の傘下にある連邦捜査委員会が、反体制派団体や人権活動家、記者を「外国のエージェント(代理人)」などとして…
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