冬の転倒防止 凍結対策と転ばぬ先の「靴選び」 階段は1段ずつ

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園路に積もった雪をかく作業員=長野県松本市丸の内の松本城公園で2022年2月10日、武田博仁撮影
園路に積もった雪をかく作業員=長野県松本市丸の内の松本城公園で2022年2月10日、武田博仁撮影

 毎年冬季は年末年始の繁忙に加え、積雪や凍結などによる労災事故の危険が増えるとして、長野・山梨の両労働局が注意と対策を呼び掛けている。特に長野県内では過去5年間合計の月別で、休業4日以上の労働災害による死傷者数は12~1月は1000人を超え、他の月に比べて多かった。積雪や凍結などによる転倒事故件数も12~2月がピークで最多の1月は11~3月の平均に比べ2・4倍多かった。長野労働局は「転ばぬ先の『靴選び』と『凍結防止を』」とのスローガンを掲げ、対策を呼びかけている。【田倉直彦】

 長野県内の労災事故の月別死傷者数では2017年~22年3月末までの5年間の合計では1月が1126人と最多。次に12月が1042人、2月が972人と続き、降雪の時期に集中していることが分かる。このうち積雪や凍結などによる転倒事故による死傷者は1月に481人、2月は365人、12月が307人。事業場敷地内の駐車場に止めた車から降りた際に転倒し、3カ月休業したケースや、トラックの荷台にシートをかけてい…

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