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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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被爆体験記録に尽力 森口貢さん死去「証言は忘却を戒めてきた」

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被爆遺構巡りの案内をする森口さん
被爆遺構巡りの案内をする森口さん

 被爆証言誌を発行する市民団体「長崎の証言の会」事務局長の森口貢さんが13日、間質性肺炎のため86歳で死去した。「被爆者の証言は原爆の恐ろしさを告発し、忘却を戒めてきた」。最期までそう語り、被爆証言の記録に尽力した。共に活動した被爆者や市民らは突然の別れを惜しんだ。【高橋広之、樋口岳大】

 米軍が長崎に原爆を投下した1945年8月9日、8歳だった森口さんは父の故郷の佐賀県白石町に疎開していた。爆心地から約48キロ離れていたが、原爆の衝撃波と思われる強風を感じ、長崎市の方角の西の空に立ち上るきのこ雲が見えたという。

 10日ほどして自宅がある長崎市内に戻った。焼け野原のあちこちで遺体を焼く煙が上がる異常な光景を見たが、ショックで感覚がまひし、何も感じなくなっていた。当時19歳だった姉は爆心地から約3キロの軍需工場で被爆し、多重がんに苦しんだ末、41歳で亡くなった。

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【広島・長崎原爆】

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