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ウクライナ西部の古都リビウでは、石畳の美しい旧市街地のあちこちで、小型発電機がけたたましい騒音を立て、街全体を異様な雰囲気に包んでいる。ロシア軍による発電所などへの攻撃で、停電が常態化しているためだ。厳しい冬の寒さがすでに本格化しているが、人々は街から逃げることなく、懸命に生きようとしている。【杉尾直哉】
12月に入ると、午後4時には街は真っ暗となる。停電で商店や飲食店は閉店を余儀なくされている。小型発電機を店外で回し、営業を続ける店も多い。キオスク(街角の売店)では、ろうそくが飛ぶように売れている――。イタリアを拠点とするビオラ奏者で、11月から国連児童基金(ユニセフ)のボランティア活動でリビウに滞在する森脇崇さん(42)が、電話取材にそう伝えてくれた。
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