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知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故から約8カ月。国の運輸安全委員会は15日、事故原因などの経過報告を公表した。乗客の家族らは原因究明の進展を歓迎しながらも、さらなる調査を求める声を上げた。【山田豊、金将来】
運輸安全委は事故の直接の要因として、開いた船首甲板部の「ハッチ」から流入した海水が船の甲板より下の部分にある隔壁の穴を通じて広がり、電子制御系の部品がショートした影響でエンジンが停止したとみている。乗客の家族は「ハッチの部品の不具合や隔壁に穴を開けていたことなど、安全に運航する意識が低すぎる」と憤る。
今回の報告は運航会社の体制の未熟さも指摘した。委員会によると、事故当日にカズワンを運航した豊田徳幸船長(当時54歳)=死亡=は2020年7月にカズワンの運航会社「知床遊覧船」に採用され、同年11月まで甲板員として乗船した。21年4月からは運航管理補助者となり、船長として乗船するようになった。担当者は「非常に短い経験を経て船長になった」とみる。甲板員の曽山聖(あきら)さん(同27歳)=同=は22年…
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