「ご当地RPG」スマホに続々 攻略するうち記者もハマった

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三重県が舞台の「三重クエスト」のゲーム画面。犬の魔物は、あいきょうたっぷりだ=スクリーンショットより
三重県が舞台の「三重クエスト」のゲーム画面。犬の魔物は、あいきょうたっぷりだ=スクリーンショットより

 日本各地を舞台に、冒険したり魔物を倒したりして楽しむご当地ロールプレーイングゲーム(RPG)が、スマートフォン用アプリを中心に相次いで登場している。歴史や自然、特産品やグルメなどを楽しく知ることができ、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要もあって利用者の裾野を広げているという。故郷の魅力を発信する新しい手段として開発に乗り出す自治体も少なくない。いったい、どんなものなのか。挑戦してみた。

 「とつじょ あらわれた まもの によって 三重県(みえけん)は ほろびた。みえけんみんは こころをおられ まものの しはいに あらがうものは いなかった」

 三重県を舞台にした「三重クエスト」は、そんな設定で始まる。県庁がある津市は、記者(高橋)が35年前、毎日新聞入社直後に配属され、3年間暮らした。

 アプリは無料でダウンロードできる。ゲーム内で強力な武器などを購入することもできるが、お金を使わずにクリアを目指すことにした。ゲームを始めると、ドット絵が懐かしさをかき立てる。文字は子どもも楽しめるよう、ひらがな中心で漢字はふりがなが付く。クラシック音楽に乗り、1万1963番目の挑戦者として北端のいなべ市から冒険の旅に出発した。

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 三重クエストを開発したのは、東京を拠点にアプリ開発などを手掛ける「blazeworks」(ブレイズワークス)の代表で、ゲームクリエーターのみぃさん。名古屋市出身で、岐阜県や三重県は幼少期から親しみがある土地だ。昨年2月に「岐阜クエスト」、同12月に「三重クエスト」を相次いでリリース。それぞれ11月までに11万9330件と1万2216件のダウンロードを記録した。

 シリーズは歴史上の人物や観光地、農水畜産物、方言や民話まできめ細かく網羅し、県民にもあまり知られていないようなエピソードを盛り込む。現在は「愛知クエスト」を開発中で、来春配信を目指す。

 みぃさんは小学生の時から人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズなどに親しんだ。子育てが落ち着いてきた2015年10月、ゲーム開発を視野に「blazeworks」を個人で創業。岐阜県出身の夫の実家に帰省し、観光地やグルメを調べているうちに「面白いゲームができそう」と岐阜クエストの構想を練り、2年がかりで完成させた。

 地域の情報は、岐阜市内のまちづくり団体に所属したり、三重や愛知でも住民の協力を得たりして発掘した。3作ともクラウドファンディングを使い宣伝し、計109万円を集めて開発資金に充てた。

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 「三重クエスト」の世界に入り込んだ記者。伊勢神宮や世界遺産の熊野古道…

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