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知床観光船事故

2022年4月23日、知床半島沖で観光船が沈没。乗客乗員計26人のうち20人が死亡、6人が行方不明に。

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国交省、小型旅客船ハッチの自主点検指示 知床観光船事故報告受け

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運輸安全委員会の経過報告を受けた対応について説明する斉藤鉄夫国土交通相=東京都千代田区で2022年12月16日、木下翔太郎撮影
運輸安全委員会の経過報告を受けた対応について説明する斉藤鉄夫国土交通相=東京都千代田区で2022年12月16日、木下翔太郎撮影

 北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故を受け、国土交通省は16日、小型旅客船の事業者に対し、「ハッチ」のふたの密閉状況について自主点検するよう指示した。また船底部分の区画を仕切る隔壁について、水を通さない構造を義務付けるべきか検討を始めると明らかにした。

 国の運輸安全委員会が15日に公表した経過報告で、カズワンの船首部分のハッチを密閉するための部品に不具合があったことが事故の主な原因となったと指摘したことを受けた。

 報告によると、このハッチのふたが開いて大量の海水が船内に入り込むなどし、隔壁に開いた穴から全体に広がって沈没したとされる。ハッチのふたは事故の2日前に実施された救命訓練の参加者の証言で、当時からしっかり固定できない状態だったことも明らかになっている。

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【知床観光船事故】

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