- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

台湾で10月に開かれた野球の第4回U23(23歳以下)ワールドカップ(W杯)で、日本が3大会ぶり2回目の優勝を遂げた。海外勢はプロ選手も交じる中、社会人のアマチュア選手だけで挑んだ。導いた石井章夫監督(58)に聞くと、頂点までの道のりには、サインもなければ、シートノックもない。浮かび上がるのは新たな野球だ。【聞き手・藤野智成】
――チームのテーマに「チャレンジ」を掲げられました。
◆台湾や韓国などのアジア勢をはじめ、各国は米大リーグを手本とした力強いパワー・ベースボールで非常に力をつけてきている。日本の野球も進化させたいとの思いがありました。
日本はノーミス、小技、戦術戦略、完璧主義を求めがちですが、身長や筋力などフィジカル的にも海外勢と対抗できることを大谷翔平選手(エンゼルス)やダルビッシュ有投手(パドレス)が証明しています。
潜在能力を最大限に引き出してあげたい。ミスを恐れていては挑戦はできない。一世一代の失敗をするぐらいのつもりでいこう、と送り出しました。
――韓国との決勝を3―0で制するまで10日間で9試合、どんな準備、戦いを実践されたのでしょうか。
◆選手それぞれ試合前に必要なウオーミングアップのメニューは違うはずです。だから、それぞれ自分のために時間を使ってもらいました。全員で「1、2、1、2」と儀式のようなジョギングはしないし…
この記事は有料記事です。
残り1715文字(全文2295文字)