米大リーグ挑戦中の44歳 突然巡ってきた2Aでの監督代行
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米大リーグ(MLB)でメジャー初の日本人監督を目指す三好貴士さん(44)。今季はマイナーリーグの2Aで監督代行を務めるなど、着実にステップを踏んだ。プロ野球やMLBでの実績はないが、自分を信じ、今日も挑戦し続ける原動力を尋ねた。
4試合で2勝2敗
2020年にMLBミネソタ・ツインズ傘下のガルフコーストリーグ・ツインズ(ルーキーリーグ)で、1901年の球団設立以来、初の日本人監督となった三好さん。21年もルーキーリーグで指揮を執り、今季は1Aのフォートマイヤーズ・マイティーマッスルズのベンチコーチに昇格して始動した。
試合当日は相手チームの先発メンバーを確認。相手打者のゴロ率や盗塁数などのデータを調べ、守備のシフトの準備をする。試合直前にはバッティングピッチャーを務めたり、ノックを打ったりと選手の準備を手伝う。試合中は監督が必要な情報をすぐに出せるよう備える。
ルーキーリーグより上のクラスとはいえ、1Aの選手はまだ心身に未熟な部分がある。「その選手の性格や特性を考えながら言葉を選び、根気よく会話を繰り返しました。海外から来て、英語では伝わりきらない選手もいます。新たにスペイン語も勉強しました」。自らの能力を高めるための取り組みを常に意識する。
そんな中、不思議とチャンスは巡ってきた。3月末にメジャーの春季キャンプに急きょ招集され…
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