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尾上菊五郎聞き書き/35 身替座禅 花道から酔態、演じる度に苦労

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「身替座禅」の菊五郎の山蔭右京(1978年9月、新橋演舞場)=松竹提供
「身替座禅」の菊五郎の山蔭右京(1978年9月、新橋演舞場)=松竹提供

 長男の和康(尾上菊之助)が生まれたのは1977年8月1日であった。

 菊五郎の耳に入ったのは旅の途次。「幼稚園の林間学校に参加していた長女の忍(寺島しのぶ)を迎えに行く途中で、高崎(群馬県)の喫茶店から自宅に電話を入れて男の子が生まれたと聞きました。うれしくて夜に湯沢(新潟)の街に繰り出し、ひとりで宴会をしました」

 代々の歌舞伎俳優の家では跡取りとなる男児の誕生が待ち望まれる。だが妻の純子は周囲からの言葉に心を痛めることもあった。

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