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物価安定の使命を 第一生命経済研究所首席エコノミスト・熊野英生氏
今回の措置は、大きなサプライズ(驚き)だ。日米金利差の縮小につながるため、為替市場では円高が急速に進んだ。ただ、円相場の水準は企業が想定している範囲に収まっている。日銀短観では、企業が2022年度下半期に想定するレートは1ドル=132円31銭で、足元の水準と同程度だ。
今回の措置は過度の円安を修正し輸入物価の上昇圧力の緩和につながるため、評価できる。来年4月以降も、電気代など物価上昇圧力が続く恐れがあるが、企業が想定する範囲内で円高が進めば、物価は安定していくだろう。その意味で物価安定という日銀の使命を果たせるのではないか。
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