愛するチームが消える…サッカーと地域、11年の誤算 紫の天使/1

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リーグ最終戦後のセレモニーであいさつする新城舞主将と選手ら=広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場で2022年10月16日午後3時12分、矢追健介撮影
リーグ最終戦後のセレモニーであいさつする新城舞主将と選手ら=広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場で2022年10月16日午後3時12分、矢追健介撮影

 サッカーワールドカップ(W杯)で日本代表の活躍に沸いた2022年。23年夏には女子のW杯がオーストラリアとニュージーランドで開催される。そんな23年を前に、22年シーズンを最後に惜しまれながら解散する広島の女子サッカーチームがある。「アンジュヴィオレ広島」。男子の日本代表、森保一監督(54)がかつて率いたJ1・サンフレッチェ広島と同じチームカラーをまとい、その名はフランス語で「紫の天使」を意味した。岸田文雄首相(65)が名誉理事長を務めるNPO法人を母体として12年に誕生し、広島県リーグからアマチュア最高峰のなでしこリーグ1部へ上り詰めた、全国でも珍しい女子サッカーチームだった。その羽を折ったものは何だったのか。その11シーズンを追い、前例のない挑戦をした人々を記録する。【矢追健介】

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