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メッシ率いるアルゼンチンが36年ぶり3回目の優勝を飾り、約1カ月に及ぶサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会は熱戦に幕を下ろした。今回も「判定」に新たな技術が導入され、さまざまな話題が生まれた大会でもあった。元国際審判員で、日本サッカー協会(JFA)の扇谷健司・審判委員長は、技術の進歩と審判の役割についてどう見たのか。
主審の判定を映像で補助する「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」が前回ロシア大会に続き採用され、オフサイド判定を補助するため、映像や人工知能(AI)を用いた最新技術「セミ・オートメーテッド・オフサイド・テクノロジー」も新たに導入された今大会。オフサイドライン際での駆け引きから生まれた多くの「ゴール」が取り消された。扇谷委員長は「あのシステムはすごいなと思った。技術を使って早く判断する部分と、多少慎重になって時間がかかる部分の両方あったが、全体としてスムーズに運営されていたと思う」と評価する。
日本の1次リーグ第3戦のスペイン戦では、決勝点を生んだ三笘薫(ブライトン)の折り返しが、ゴールラインを割っていたかどうかが議論を呼んだ。三笘が「1ミリかかっていれば」と話したほど際どいプレーは、人間の目で判定することは不可能だ。VAR判定で映像によって検証された結果、ボールがわずかに線上に残っていたと認められ、歴史的勝利につながった。イン、アウトなど事実関係の確認では映像や技術を用いることの効果は大きく、扇谷委員長は「多くの誤審が防げている印象があった」と語る。
技術によって明らかな誤審は減る一方で、判定を巡る疑念や騒動は完全になくなるわけではない。必要な場合は映像を「見ることができてしまう」ためか、ペナルティーエリア内のわずかな接触や、不可抗力でボールが手に当たったように見える選手がハンドで、いずれもPK判定となったり――。試合終了後、審判に詰め寄る選手たちの姿も多く見られた。
また、1次リーグでは…
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