特集

ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

特集一覧

特集ワイド

日本国籍、早く取りたい ウクライナ侵攻から10カ月、在日ロシア人の思い 行政やインフラ混乱、離脱申請に不安

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
ユーチューバーのあしやさん=東京都渋谷区で、内藤絵美撮影
ユーチューバーのあしやさん=東京都渋谷区で、内藤絵美撮影

 ロシアによるウクライナ侵攻が勃発した2022年が終わろうとしている。戦況は長期化の様相なのだが、日本に住むロシア人の中には日本国籍の取得を目指す人が増えているらしい。なぜロシア人をやめようと思ったのか。24日で侵攻開始から10カ月、在日ロシア人の本音を聞きたいと思った。

 ユーチューバーとして活躍するロシア人のあしやさん(本名非公表、31)は現在、日本国籍取得を申請中である。子どもの頃から「セーラームーン」などさまざまな日本のアニメを見て日本に興味を持ち、日本語を独学で学び始めた。来日して10年が過ぎ、ずっと東京で暮らし、通訳などの仕事をしながら日本各地を旅しては動画を自身のチャンネルにアップしてきた。「日本国籍が取得できると知った時から、日本人になりたい、これからも日本に住みたいと思ったんです」。すでに日本国籍を取得した「元ロシア人」を探し出してはインタビューする動画も度々配信してきた。

 生まれ育ったのは、13年に隕石(いんせき)が落ちて有名になったロシア南部チェリャビンスク州にある某都市。「治安が悪くてあまり好きになれなかった。ロシア人でなくなることには元々抵抗を感じていないんです」と漏らすのである。

 …

この記事は有料記事です。

残り2306文字(全文2817文字)

【ウクライナ侵攻】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集