深夜1時号砲、五感が頼り 山を80キロ駆けるトレラン はまる魅力

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
ヘッドランプを身に着け、深夜1時にスタートを切る「まんのうマウンテン・マッドネス(MMM)」の出場者。最長80キロの起伏の激しい登山道を夜通し走った=一般社団法人ランニングドランカーズ提供
ヘッドランプを身に着け、深夜1時にスタートを切る「まんのうマウンテン・マッドネス(MMM)」の出場者。最長80キロの起伏の激しい登山道を夜通し走った=一般社団法人ランニングドランカーズ提供

 深夜1時の号令を合図に、阿讃山脈の登山道を走り抜けるランナーたち。街の光が届かない山深くでは、ヘッドランプの光も底なしの闇に吸い込まれていく。登り坂を駆け上がり、下り坂は慎重に踏みしめるのを繰り返すと、やがてまばゆい朝日が山中を照らした。最長80キロに及ぶ過酷なトレイルランニングで頼りになるのは、自分の体と五感のみだ。

 「マラソンブームで“沼”にはまった人たちが、さらなる刺激を求めてトレイルランニングにたどり着く」と、一般社団法人ランニングドランカーズ(高松市)代表の栗原浩一さん(52)。2022年10月末、2日間にわたって開催された四国最大級のレース「まんのうマウンテン・マッドネス(MMM)」の企画、運営を主導した。

この記事は有料記事です。

残り1698文字(全文2012文字)

あわせて読みたい

ニュース特集