秘書との共謀で異例の立件 薗浦氏の略式起訴、埋まった「外堀」

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自民党・薗浦健太郎衆院議員の辞職願を提出した同議員の秘書を取り囲む記者団=国会内で2022年12月21日午後1時2分、竹内幹撮影
自民党・薗浦健太郎衆院議員の辞職願を提出した同議員の秘書を取り囲む記者団=国会内で2022年12月21日午後1時2分、竹内幹撮影

 薗浦(そのうら)健太郎元衆院議員(50)の関連政治団体を巡る政治資金規正法違反事件は22日、会計責任者だった秘書だけでなく、国会議員本人も略式起訴される異例の事態となった。薗浦元議員の事務所は政治資金の一部を除外する運用を続けており、東京地検特捜部は元議員もこれを了承していたと判断した。政治資金の透明性を「骨抜き」にする行為だが、特捜部は過去の同種事件も参考に罰金刑にとどめた。

「自由に使える金プールするため」

 「私は指示していない」「秘書が適正に処理すると思っていた」。今月13、14日、東京都内のホテルで実施された任意の事情聴取で、薗浦元議員は特捜部の検事にこう主張した。しかし、検事から「秘書から報告を受けているはずだ」などと追及されると、元議員は言葉に窮したという。

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