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東京五輪汚職

東京オリンピックを巡る汚職・談合事件で、大会組織委元幹部らが逮捕。祭典の裏で何が。

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「何だかんだ言っても森さん」 元理事、森元首相の名前で企業翻弄か

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東京地裁=米田堅持撮影
東京地裁=米田堅持撮影

 平和の祭典の舞台裏で何が行われていたのか。「五輪利権」の闇を解明する注目の公判が22日、東京地裁で始まった。法廷でのやりとりからは、大会組織委元理事の高橋治之被告が数々の便宜を図っていた実態が浮き彫りとなった。

 午後1時15分、東京地裁で最も広い104号法廷。黒スーツ姿のAOKIHD前会長の青木拡憲被告は、一礼して法廷に入った。マスクを着けていたため表情はうかがえなかったが、裁判長の問いかけや検察官の質問に淡々と応じていた。

 検察側によると、AOKIルートの起点となったのは2017年1月、元理事が経営するステーキ店「そらしお」(東京都港区)での会合。「日本代表選手団の開会式で着る公式服装も受注できるようにする」。前会長は元理事からそう約束され、両者の蜜月が始まったとされる。

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【東京五輪汚職】

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