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日本と中国の国交正常化から50年を迎えた。半世紀の間に往来する人々の交流は進む一方で、民主主義や自由といった基本的な価値観で隔たりは大きく、確かな信頼を結べていない。次の50年に向け、新たな日中関係をより建設的なものにするためには国民感情の改善が欠かせない。
「引っ越しのできない関係」。今年各地で開催された国交正常化50周年を記念する行事の取材で、日中双方から繰り返し耳にした言葉だ。近年は残念ながら、まるで「引っ越ししたいけれど、できない関係」のように見える。
非営利団体「言論NPO」と中国国際伝播集団による今年の日中世論調査によると、中国に対する印象で「良くない」(どちらかといえば良くないを含む)と答えた日本人は87・3%で、11年連続で8割を超えた。中国側でも62・6%が日本の印象を「良くない」(同)としている。
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