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毎年12月に京都市で開催される全国高校駅伝競走大会(都大路)を中心とした高校駅伝に関するニュースサイトです

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きょう号砲 高み目指す 智弁カレッジ、力走誓う 開会式 /奈良

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開会式に参加する選手ら=京都市の市体育館で2022年12月24日、山崎一輝撮影 拡大
開会式に参加する選手ら=京都市の市体育館で2022年12月24日、山崎一輝撮影

 男子第73回・女子第34回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)の開会式が24日、京都市の市体育館であった。新型コロナウイルスの感染拡大のため、2020年の開会式は中止、21年は参加人数を制限して実施したが、今回3年ぶりに登録選手が全員参加した。

 開会式では各都道府県代表の男女計94チームが順に紹介され、智弁カレッジの名前が呼ばれると、選手らは起立し、大きな拍手を受けた。

 1区を走る男子の植阪嶺児主将(3年)は「この2週間でチームを仕上げてくることができた。調子が上がってきている選手も多い。一丸となって8位入賞を目指す」と自信を見せた。女子の3区を走る福井実夏主将(同)は「最後の調整でも走れている子が多かった。28位以内を目指して、最後まで走りきりたい」と意気込んだ。

 25日は女子が午前10時20分、男子が午後0時半、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園陸上競技場)をそれぞれスタートする。【川畑岳志】

苦難乗り越え、仲間と駆ける 女子・縄田雅副主将(3年)

入念にストレッチする智弁カレッジ副主将の縄田雅=橿原市の橿原公苑陸上競技場で2022年12月17日午前9時32分、川畑岳志撮影 拡大
入念にストレッチする智弁カレッジ副主将の縄田雅=橿原市の橿原公苑陸上競技場で2022年12月17日午前9時32分、川畑岳志撮影

 女子副主将の縄田雅(3年)にとって、高校での競技生活は腰のヘルニアとの闘いだった。最終学年で迎えた都大路。症状が悪化しないよう慎重に調整を続け、初のメンバー入りを果たした。

 香芝市出身。小学4年時に出場した地元のマラソン大会で好成績を残し、陸上に興味を持った。中学で駅伝を始め、全国大会にも出場。地元の強豪・智弁カレッジへ進んだ。

 一方、中学3年で発症したヘルニアが徐々に悪化した。座っていると足がしびれたり、動かなくなったりすることも。黙々と走り込む仲間を見て「なんで、自分はこんなことになってしまったんだろう」と思い、何度も陸上をやめようと考えた。

 そんな時、いつも仲間が支えてくれた。特に同級生で主将の福井実夏が、「(最後の)3年で一緒に大会に出よう」と声を掛けてくれたのが励みになった。寒川正悟監督も、常にレース本番を意識して緊張感を持って短い時間で練習するよう指導。腰に違和感がある日は無理に走り込まないよう助言してくれた。すると3年生になり、都大路を懸けた県大会のメンバーに初めて選ばれた。3区で区間賞を獲得して6連覇に貢献。「走れているのが楽しかった」と笑みがこぼれた。

 都大路が迫る中、体重が増えて腰に負担がかからないよう慎重に調整を続ける。すでに大学進学が決まっているが、陸上競技をするのは高校で終わりにするつもりだ。最初で最後の都大路。「支えてきてくれた人たちに感謝して走りたい」と意気込む。【川畑岳志】

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