特集

国民民主党

国民民主党に関するページです。

特集一覧

読む政治

「基本は自公」極秘会談でクギを刺した重鎮 それでも首相は…

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
自民、公明両党が政権に復帰して10年を迎えた
自民、公明両党が政権に復帰して10年を迎えた

 11月9日、首相公邸。岸田文雄首相がひそかに向き合ったのは、2021年に政界を引退した大島理森前衆院議長だった。大島氏は国対委員長などを歴任し、国会運営に精通した重鎮。公明党とも太いパイプを持つ。

 「国民民主党のことはどう思われますか」。首相が切り出したのは、自公の枠組みに国民民主を加える新たな連立構想だった。

 政権に接近する国民民主との連立構想は7月の参院選前から与党内でささやかれていた。それに対して大島氏は構想に理解を示しながらも、クギを刺した。

 「政権の枠組みの基本は自公です。それを崩すことは絶対にあってはならない」

大島氏「公明を大切に」

 国民民主を加える構想は、自民党の茂木敏充幹事長が国民民主の玉木雄一郎代表と接触を続けるなど、両党間で模索してきた。「新しい資本主義」を看板政策に掲げる官邸にとっても、国民民主を取り込めば、同党を支える産別労組から賃上げへの協力を期待できる――との思惑もある。

 だが、こうした動きに公明は「自民は公明との関係を軽視している」と神経をとがらせていた。

 大島氏は臨時国会召集直後の10月5日も首相に招かれ官邸でひそかに会談、「公明党との関係を大切にしてください」と助言した。

 大島氏が繰り返し自公結束の重要性を説くのは、岸田政権発足以降、公明との「すきま風」が散見されるようになったことが背景にあるとみられる。

 なぜ、すきま風が生まれるのか。

この記事は有料記事です。

残り1037文字(全文1632文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集