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経済安保の“重要物資” 国主導の「日の丸クラウド」はなぜ必要か

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セキュリティー監視センター「JSOC」では、1日20億超の不審な兆候を含むアクセスを観測している。クラウドへの不審なアクセスがないかを監視するJSOCのエンジニア=ラック提供
セキュリティー監視センター「JSOC」では、1日20億超の不審な兆候を含むアクセスを観測している。クラウドへの不審なアクセスがないかを監視するJSOCのエンジニア=ラック提供

 オンラインサービスを使う際に「クラウド」という用語に聞きなじみはないだろうか。クラウドは、データ処理や保存機能をインターネット経由で提供するサービス。例えば、グーグルのメールアプリ「Gメール」もクラウドを使ったサービスの一つだ。

 政府は12月20日、経済安全保障を確保するための「特定重要物資」の一つとしてクラウドを指定した。政府や企業の重要データを扱う和製クラウドを育成するのが目標だという。なぜ「日の丸クラウド」が必要なのだろうか。

ウクライナのデータ保護に威力

 「ウクライナ政府は、デジタルインフラをクラウドに移行したことで、民間と軍の活動維持に成功した」

 ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ政府をアドバイザーとして支援した米マイクロソフトが6月に公表した「ウクライナの防衛:サイバー戦争の初期の教訓」と題した報告書の一節だ。

 ロシアは侵攻と同時にウクライナの主要なデータセンターをミサイル攻撃で破壊した。重要データの保管場所を破壊することで政府機能や経済活動をまひさせる狙いだ。

 しかし、ウクライナ政府は…

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