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男子第73回、女子第34回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社など主催)が25日、京都市であり、県勢は西脇工の男女チームが出場した。男子は序盤をトップでつなぐ快走を見せ、2時間04分16秒で6位に入り2年連続入賞。5年ぶりの出場となった女子は粘り強く走り、1時間11分23秒で20位だった。【村田愛】
男子 序盤トップ「粘り強く」
男子は、9回目の全国優勝は逃したものの、序盤は2区までトップを守り、6位入賞を果たした。
1区はエースの長嶋幸宝(3年)がスタート直後から独走。終盤までペースを維持し、2位に19秒差をつけてたすきを渡した。西脇工では1区で初の区間賞となり「自分の役割が果たせた」と喜んだ。
2区の小田伊織(同)は、下りを走り抜けて1位を維持。留学生やエースがひしめく3区は主将の藤田大智(同)が後続選手に追いつかれ6位となったが、粘り強く走った。
4区の新妻玲旺(同)は「走り続けるだけ」と意気込み、最初の1キロを2分39秒と好走し、5位に上げた。5区の稲見峻(同)は6位でつなぎ、上り下りのある6区は都大路初出場の江上天晴(同)が順位を維持した。
アンカーでメンバー唯一の1年生、上田翔大は6位でフィニッシュ。「プレッシャーはあったが楽しかった。調子がよくもっと攻めてもよかった」と振り返った。
足立幸永監督は「前半から思い切って走ってくれた。2時間2分は出せる力はあった」と評価する。
女子 2区で10人抜き快走
女子は目標としていた入賞は逃したが、県大会の記録を38秒上回るタイムで力走を見せた。
都大路は県大会と同じオーダーで挑んだ。実力者ぞろいの1区は唯一の2年、塩崎彩理がスタート直後は先頭集団に食らいついたものの粘れず、27位でたすきを渡した。
2区でエースの飯塚菜月(3年)は「笑顔で走り切ろう」と臨んだ。最初の上り1キロでペースをつかむと、10人抜きの快走を見せ、区間7位の13分12秒。順位を17位まで押し上げた。
3区の吉田優音(同)は粘り強く走り、20位に。後半から長い下り坂が続く4区は、笑顔で駆け出した井澤奈甫(同)が20位をキープした。
アンカーを託された主将の藤城さくら(同)は、序盤に1人に抜かれたが、終盤で1人を抜き返して順位を維持した。「持っている力をすべて出し切った。チームで練習を重ねてきたが、全国では通用しなかった」と悔しさを見せた。
吉良勇太監督は「自分たちの精いっぱいの力で走れた。全員が初出場の都大路で、1年間の成果が出せた」と選手たちをねぎらった。
故障乗り越え夢の舞台 男子3区・藤田大智主将(3年)

2区から1位でたすきを受け取った。「チームの勢いを維持しよう」と冷静に走り出したが、後続5人に抜かれる展開となった。ラスト1キロはペースを上げて必死に食らいつき、6位でつないだ。
小さい頃から西脇工の高校駅伝の活躍をテレビで見てきた。その陸上部に入部したものの苦労が続いた。1年の夏には近畿大会への出場を逃し、練習量を増やしたところ、右足首を故障。その後、約1年間は全体練習に加わることができず、大会にも出場できなかった。
だが、2年の夏には足の痛みが回復。秋の近畿高校駅伝で出場メンバー入りし快走。主将にも選ばれ、部員たちを支えた。足立監督は「寡黙で背中で引っぱるタイプだが、雰囲気が悪い時は部員にしっかりと伝えてくれる」と信頼を寄せる。
憧れの初めての都大路だったが、思うような走りができず悔しさをにじませた。卒業後は大学で陸上を続けるつもりだ。3年間を振り返り「西脇工での経験を無駄にせず、次のステージに向けて練習を重ねたい」と気持ちを新たにしていた。
笑顔でたすきつなげた 女子2区・飯塚菜月選手(3年)

「思い切って走れば大丈夫」。スタート前、吉良監督からかけられた言葉を胸に、自信を持って走り出した。序盤の上り坂でペースを上げると、17位まで順位を上げて3区につないだ。区間7位の活躍に「3年間で一番楽しい駅伝だった」と笑顔を見せた。
小学4年の頃、現在は中央学院大陸上部で主将を務める兄の達也さんが走っている姿を見て憧れ、駅伝を始めた。小学校でクラブチーム、中学校で陸上部に所属。「もっと早く走りたい」と西脇工に進学した。
11月の県大会でも2区を任された。2位でたすきを受け取ると、トップの須磨学園との差を11秒縮め、区間賞を獲得。近畿大会ではアンカーを務め、区間賞を狙ったものの2位にとどまり、「プレッシャーがあった」と振り返る。
後半に粘って走れるように練習を重ね、都大路では快走を見せた。「全員が全力で走って、最後まで笑顔でたすきをつなぐことができた」と喜ぶ。卒業後は実業団で陸上を続ける予定で「日本陸上選手権大会に出場できるぐらいに力をつけたい」と前を向く。
〔神戸版〕
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