新型コロナ 中国、民間ゲノム解析制限 変異株情報、統制か

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 中国政府が11月下旬、国内に拠点を置く民間の企業や研究機関に対して新型コロナウイルスのゲノム(遺伝情報)配列の解析を当分の間、行わないよう通知していたことが関係者の証言で明らかになった。感染爆発に直面する中国政府は、情報を厳格に管理することで、新たな変異株が見つかった場合などに、国内外の世論に与える影響を最小限に抑える狙いがあるとみられる。

 14億の人口を抱える中国での感染拡大により、新たな変異株が発生する懸念は米政府なども指摘している。中国の保健当局や公的な研究機関は解析を続けるとみられるが、民間による自主的な解析を制限し、情報統制を強めれば、ウイルス変異の早期発見やワクチン開発など国外にも影響を及ぼす可能性がある。

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