目指すは「動物と子どもに匹敵するおばあちゃん」 高畑淳子さん
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「おばあちゃん役って、おもしろいですよね」。NHKの朝ドラで長崎・五島の「ばんば」役を好演する高畑淳子は、とても楽しげに語る。公演中の舞台では御年91歳、ニューヨークのおばあちゃんを演じている。50代から声がかかり始めた祖母の役。目指す境地は「動物と子どもに匹敵するおばあちゃん」だという。
「ばんば」役はフラットに
「どがん向かい風にも負けんと、たくましく生きるとぞ」
連続テレビ小説「舞いあがれ!」で演じるヒロインの祖母祥子の言葉には、力がある。港に背筋を伸ばして立つ。その姿だけで、早くに漁師の夫を亡くし、一人で娘を育ててきた半生が浮かび上がるようだ。
記者が感想を伝えると、「方言を練習している段階で、せりふを言えなくなることがよくあって……」と、みるみるうちに目が潤み始めた。
「頑固な人なんですけどね、言葉が心にしみるんです。空と海と風土を相手に生きている人はかっこいい。どんな人かを考えた後は、できるだけフラットに。身をそのままさらして、撮ってもらっています」
今作の舞台「4000マイルズ~旅立ちの時~」(エイミー・ハーツォグ作、上村聡史演出)で演じるのも、孫思いのおばあちゃんだ。
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