特集

新型コロナウイルス

新型コロナウイルスのニュース、国内での感染状況を報告します。

特集一覧

企業の忘・新年会“今やリスク” 再開の一方「小飲み会」志向も

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
忘年会を楽しむ総研ホールディングスの社員たち=千葉県浦安市で2022年12月27日午後2時15分、猪飼健史撮影
忘年会を楽しむ総研ホールディングスの社員たち=千葉県浦安市で2022年12月27日午後2時15分、猪飼健史撮影

 新型コロナウイルスの感染者が国内で初確認されてからまもなく3年になる。東京商工リサーチの調査によると、「忘・新年会を開催しない」とした企業は7割を超える。一方、行動制限のない冬を迎え、これまで中止やオンライン開催としてきた忘年会や新年会を対面形式に切り替える企業もある。長引くコロナ禍で、開催を巡る傾向や意識の変化も見られた。

「帰属意識、醸成したい」

 27日、千葉県内のホテルで、不動産・リフォーム事業を展開する「総研ホールディングス(HD)」(東京都新宿区)の下半期社員表彰式を兼ねた忘年会が開かれた。マスクの着用やアクリル板の設置などの感染対策がとられ、HDの社員ら約150人が参加。オープニング映像が流れた後、参加者は飲み物を手に乾杯し、ステージで社員の表彰が行われた。優秀職人賞や営業成績1位に選ばれた社員らは、マスク着用とアルコール消毒の上で胴上げされ、会場は盛り上がりを見せた。

 コロナ禍前は恒例行事だったというマグロの解体ショーもあり、参加者は笑顔でお互いの労をねぎらいあった。総研HDの大友健右社長は、開催の狙いを「社員たち同士のコミュニケーションは、8割が言語以外のものだと考えている。額面通りに言葉を受け取る人もなかなかいない時代、他のメンバー同士のやりとりを見ること自体もまたコミュニケーションで、その中で会社への帰属意識を醸成していきたい」と語る。

見通せぬ感染拡大「ハードル上がった」

 こうした100人規模での忘・新年会を開く企業がある一方、…

この記事は有料記事です。

残り832文字(全文1466文字)

【新型コロナウイルス】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集