名古屋高速バス事故、運行会社に行政処分 勤務時間の国基準違反

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名古屋高速道路で横転炎上したバス=名古屋市北区で2022年8月22日午前11時52分、本社ヘリから三村政司撮影
名古屋高速道路で横転炎上したバス=名古屋市北区で2022年8月22日午前11時52分、本社ヘリから三村政司撮影

 中部運輸局は27日、名古屋市北区の名古屋高速道路で大型バスが横転・炎上し9人が死傷した事故で、運行会社「あおい交通」(愛知県小牧市)が、運転手の勤務時間を順守していなかったなどとして道路運送法に基づき、バス2台を各20日間使用停止とする行政処分を出した。事故の1カ月前から約3カ月間のうちに、1日最大16時間という国の基準を上回った運転手は複数人いて、1カ月で最大6度の超過勤務を繰り返していた運転手もいた。

 バス運転手の勤務は、業務開始から終了までの拘束時間が原則1日13時間以内と決まっている。労使で合意した場合も16時間が限度だが、事故を起こした運転手は上限を超える勤務を、事故の1カ月前から複数回続けていた。ほかの運転手の勤務時間にも問題があり、早朝から深夜までの「通し勤務」を繰り返していた。同社にはほかにも、点呼や乗務記録の不記載、終点までバスを運行しないなど5件の違反があった。

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